膝、腰、肩の痛みは3大関節痛と言われます。
関節は筋肉とともに、私たちが身体を動かす時に必要な大切な運動器です。関節が老化現象や外傷などで磨耗したり、損傷すると関節痛が起こります。その中でも、肩の痛み、腰痛、膝痛は代表的なものです。関節が痛む原因の多くは、加齢による関節の老化です。関節は骨と骨が摩擦して動く運動器なので長い時間動かしているとすり減ったり、ずれるなどして周囲の神経を刺激するために痛みを感じるようになります。関節を作る骨の表面は厚さが3ミリから5ミリの関節軟骨でおおわれ、骨と骨が直接摩擦しないような仕組みになっています。関節軟骨は関節の動きをスムーズにするとともに、足や体に伝わるショックを和らげる働きをしています。関節軟骨は関節液によって栄養分を取っています。しかし、歳をとるにしたがって軟骨の水分減少するために軟骨細胞の代謝が衰え、軟骨の表面がザラザラになります。そして、関節を動かすたびにザラザラになった軟骨がこすれてしまうので、関節の動きがぎこちなくなり、体に加わるショックや加重の衝撃が吸収されなくなり痛むようになってしまいます。また、関節痛は怪我などの外傷やスポーツによる関節の酷使によっても起こるので若い人にも見られます。関節の痛みには色々な種類があります。炎症による痛み、寒くなったり冷えることで痛んだり、精神的なストレスにより痛みを引き起こすこともあります。関節痛を予防するためには、良い姿勢を心がけたり、適度な運動をすること、ストレスを溜めすぎず無理しないことを意識し、関節の動きを長くスムーズでいられるよう習慣を身につけることが大切と言えます。